コエンザイムQ10(以下、CoQ10)は生体内でその大部分が還元型の形で存在し、エネルギー産生や抗酸化作用に関与し、アンチエイジングへの効果が期待されています。CoQ10の還元型・酸化型の比率は酸化ストレスのバロメーターとして有用な情報を提供するため、これらを個別に定量する方法が注目されています。当社ではHPLC-ECDを用いた分析の他に、LC-MS/MSを用いた血漿中の還元型・酸化型CoQ10の分別定量分析を実施しています。
年齢と共に減っていくコエンザイムQ10
LC-MS/MS
装置:AB SCIEX製QTRAP5500
イオン化法:ESI法 ポジティブ
モード:MRM
還元型CoQ10検量線 |
酸化型CoQ10検量線 |
LC-ECDとLC-MS/MSの定量下限比較(μg/mL)
分析装置 | 還元型CoQ10 | 酸化型CoQ10 |
---|---|---|
LC-ECD | 0.25 | 0.05 |
LC-MS/MS | 0.01 | 0.01 |
ヒト血漿中のCoQ10定量結果(μg/mL)
試料 | 還元型CoQ10 | 酸化型CoQ10 |
---|---|---|
ヒト血漿 | 0.78 | 0.043 |