分析装置紹介

高速液体クロマトグラフ分析装置High Performance Liquid Chromatograph(HPLC)

島津製作所製 Prominence

装置名
島津製作所製Prominence(写真)
装置の仕様
  • 送液ユニット:高圧グラジェントシステム
  • 検出器:紫外可視検出器(UV-VIS)、蒸発光散乱検出器(ELSD)

その他の装置

装置名
  • HPLC:Waters製 アライアンス 等
  • UHPLC:島津製作所製Nexera2、Waters製H-Class 等
その他の検出器
フォトダイオードアレイ検出器(PDA)、電気化学検出器(ECD)、
示差屈折率検出器(RI)、蛍光検出器(FLD)

装置の特長
HPLCは、移動相に液体を用いて、多成分混合試料の各成分をカラム内で個々の成分に分離するクロマトグラフィーの一種です。分離のメカニズムにより、順相系、逆相系などのモードがあり、定性、定量分析を行います。HPLCより短時間かつ高分離で分析を行う場合には、超高速液体クロマトグラフィー(UHPLC)を選択する場合があります。
HPLCでは液体試料や何らかの溶媒に溶ける固体試料が分析対象で、ガスクロマトグラフ(GC)で分析が困難な熱に不安定な試料、高分子量成分の分析も可能です。
図1にHPLCの装置構成を示します。

図1 HPLCの装置構成
図1 HPLCの装置構成

検出器
  • 紫外可視検出器(UV-VIS):もっとも一般的な検出器で、UV吸収を持つ成分を検出する
  • フォトダイオードアレイ検出器(PDA):紫外から可視領域に吸収を持つ成分を検出する
     例) カテキン、水質(アルデヒド、チウラム)、尿中代謝物
  • 示差屈折率検出器(RI):成分と移動相の屈折率の差を検出する
     例) 単糖類、二糖類
  • 蒸発光散乱検出器(ELSD):UV吸収のない不揮発性成分を高感度に測定する。ただし、溶離液に不揮発性塩類は使用不可。
     例) 糖類、炭化水素、脂質
  • 電気化学検出器(ECD):酸化還元反応が起こる成分を測定する
     例) CoQ10
  • 蛍光検出器(FLD):特定の励起波長を当てて蛍光波長を測定する
     例) 多環芳香族、ビタミン