分析装置紹介

液体クロマトグラフ/飛行時間型質量分析装置Liquid Chromatograph / Time-of-flight Mass Spectrometer(LC-TOF MS)

装置名
ブルカー・ダルトニクス製 UHR-TOF maxis4G
SCIEX製 TripleTOF 6600
装置の仕様
  • イオン化法 :APCI、APPI、ESI、Direct Probe
  • 分子量範囲 :
    [MS測定]m/z50〜20,000 [MS/MS測定]m/z 50~3,000
LC部 装置名
Nexera X2
装置の仕様
高圧グラジェントシステム、PDA検出器

装置の原理
TOF MSとは、飛行時間型質量分析装置(Time-of-flight mass spectrometer)の略称です。イオン化された試料を一定の電圧をかけて加速し、一定距離を飛行させると質量数の小さいものは速く、質量数の大きいものは遅く検出器に到達します。この時間を測定することで分子量を求める装置です。
装置の特長
  • 高分解能(60,000以上)と高質量精度(0.6ppm以下)を有します。
  • 低分子から高分子の未知物質の精密質量(m/z)を測定することにより分子式の推定が可能です。
  • 同位体比の測定が可能です。
  • MSとMS/MSから得た精密質量と同位体パターンを用いることで、構造推定が可能です。
  • LCで検出された不純物などの成分にはLC-TOF MS法で、溶媒に難溶性を示す成分には直接導入法(Direct Probe)でイオン化を検討し、広い分野の研究・調査に貢献できます。
対象試料
  • 合成化合物および天然物、薬物およびその代謝物、脂質および糖質分析
  • タンパク室、ペプチドなどの生体分子
  • 生体試料由来の代謝物など