分析装置紹介

ICP発光分光分析装置Inductively Coupled Plasma Emission Spectrometer(ICP-AES)

島津社製ICPE-9820

装置名
島津社製ICPE-9820
装置の仕様:マルチ型
  • トーチ観測方向:軸・横方向観測
  • 光学系:エシェル分光器
  • 波長範囲:167~800nm
  • 検出器:半導体検出器(CCD)
  • 測定元素:72元素

プラズマとは電離した気体のことであり、オーロラやコロナ光はプラズマ中で原子が発光する現象として知られています。ICP-AESは高周波を利用してアルゴンガスを電離させてプラズマを生成させ、試料をプラズマの中心部に導入して生じる発光を観測します。試料は前処理で溶液状とし、ネブライザで霧状にされてプラズマトーチに導入されます。
分光器の性能により、シーケンシャル型とマルチ型に別れ、前者の方が分解能が高く微量分析向き、後者の方が迅速分析向きです。
試料の前処理には、強酸を用いたマイクロウエーブ分解法や強アルカリを用いたアルカリ融解法が利用されます。