斜め切削装置(SAICAS)を用いて飲料容器(積層構造)の前処理を行い、μATR-IR分析にて各層の同定を行います。
飲料容器の断面を観察すると、数μm〜10μmの積層構造であることがわかりました。断面方向から各層をμATR-IR分析する為に、切削断面(分析面)をできるだけ広げます。SAICASの切削条件(水平速度、垂直速度)をコントロールすることで、切削断面(分析面)を垂直断面に対して50倍以上に広げることができます。
飲料容器垂直断面とSAICASを用いて作製した切削断面を比較します。
SAICASで作製した斜め切削断面(1)〜(4)のμATR−IR分析を実施して、各層の同定を行います。
μATR−IR分析結果
*)は元素分析結果です。