分析事例

飲料容器の材質分析

斜め切削装置(SAICAS)を用いて飲料容器(積層構造)の前処理を行い、μATR-IR分析にて各層の同定を行います。
飲料容器の断面を観察すると、数μm〜10μmの積層構造であることがわかりました。断面方向から各層をμATR-IR分析する為に、切削断面(分析面)をできるだけ広げます。SAICASの切削条件(水平速度、垂直速度)をコントロールすることで、切削断面(分析面)を垂直断面に対して50倍以上に広げることができます。

(1)SAICASによるサンプリング

(2)切削面の観察

飲料容器垂直断面とSAICASを用いて作製した切削断面を比較します。

(3)積層構造の同定結果

SAICASで作製した斜め切削断面(1)〜(4)のμATR−IR分析を実施して、各層の同定を行います。

μATR−IR分析結果

  • (1)ポリプロピレン
  • (2)ポリウレタン
  • (3)ポリエステル
  • (4)ポリプロピレン

*)は元素分析結果です。