分析事例

加熱発生ガス分析(2)

目的

加熱により発生するガスについて定性・定量を行います。
材料や製品は、その製造工程において加熱等によりガスが発生する事があり、それらのガスは、その他の原料や製品に悪影響を与える原因となることがあります。
試料が製造工程における加熱条件と同等の条件で、発生するガスを分析する事が可能です。

測定原理

加熱方法

燃焼管にキャリアーガス(窒素、アルゴン、空気等)を規定流量で流しながら設定温度まで昇温します。
試料約0.1gを試料ボードに移し、燃焼管内に挿入し、規定時間保持し加熱します。

※お客様の目的に応じて、キャリアガス種(窒素、アルゴン)・流量、温度等様々な条件での分析が可能です。

捕集方法及び分析方法

燃焼ガスは分析対象ガスに適した捕集方法で捕集・分析を行います。

水溶性ガス:
捕集瓶内にそれぞれの関連規格に規定された吸収液を入れ、燃焼ガスを通過、吸収させた後、イオンクロマトグラフ法、吸光光度法等で分析を行います。
非水溶性ガス:
テドラーバッグ等のガス捕集用袋に捕集後、ガスクロマトグラフ法等で分析を行います。

代表的な分析対象ガス

水溶性ガス:
塩化水素、アンモニア、シアン化水素、二酸化硫黄など
非水溶性ガス:
一酸化炭素、二酸化炭素、メタン、エタン、プロパン、エチレン、プロピレン、アセチレン、ベンゼン、トルエンなどの有機性ガス

分析例

脱水汚泥の熱分解における熱分解温度、時間と発生ガス性状の関係の分析

700℃窒素キャリア

脱水汚泥の熱分解挙動に関する実験

自動試料燃焼装置 マクロシステムAQF-2100M (株)三菱化学アナリテック製

自動試料燃焼装置 マクロシステムAQF-2100M (株)三菱化学アナリテック製

自動試料燃焼装置イメージ図
自動試料燃焼装置イメージ図