分析事例

排ガス中のシアン化水素分析

概要

一般的に排ガス中のシアン化水素を測定する場合、JIS K 0109:2014吸光光度法が用いられます。しかし、この方法では、シアン化水素以外のシアン化合物が存在した場合、同時にそれらをシアン化水素として定量してしまう可能性があります。
JIS K 0109:2014ガスクロマトグラフ法を用いて測定することで、夾雑物と分離し、シアン化水素のみを定量することができます。検出器は有機窒素化合物に対して選択的に高感度であるFTD(熱イオン化検出器)を用います。捕集は減衰の少ないアルミニウムバッグを用いることにより、精度良く分析することができます。

ガスクロマトグラフ(FTD)
ガスクロマトグラフ(FTD)

シアン化水素クロマトグラム

分析方法吸光光度法
mg/m³N
気体直接注入GC法
mg/m³N
定量限界0.050.05

公定法 JIS K 0109:2014