分析事例

病院におけるグルタルアルデヒドの測定

医療機関におけるグルタルアルデヒドによる労働者の健康障害防止について

医療機関において内視鏡等の医療器具等の滅菌消毒剤として広く使用されているグルタラール製剤(グルタルアルデヒド)は、皮膚、気道等に対する刺激性等を有する物質であり、実際に医療機関でこれを取り扱う労働者に皮膚炎等の健康障害が発生しています。
このため、厚生労働省では“医療機関におけるグルタルアルデヒドによる労働者の健康障害防止について”として指針を出し、グルタルアルデヒドを使用して消毒作業が行われる屋内作業場においては、空気中のグルタルアルデヒド濃度を測定するよう明記しております。
指針の中には空気中のグルタルアルデヒドの濃度が0.05ppmを超える場合には、有効な呼吸用保護具、保護眼鏡等を使用させることにより労働者のばく露防止を図るとともに、0.05ppmを超えないようにするため、作業場において有効な措置を講じるよう記載があります。

測定

グルタルアルデヒドの発散源に近接した場所で作業が行われる場合には、最も高濃度となる思われる時間と場所で測定を行います。

サンプリング

分析方法

グルタルアルデヒド 定量下限値0.005ppm
DNPH(2,4-ジニトロフェニルヒドラジン)誘導体化固層吸着/溶媒抽出—高速液体クロマトグラフ法