分析事例

酸化ストレスマーカー(8-OHdG)の定量分析

紫外線やストレスを受けるとDNA中のグアニン塩基は活性酸素の作用により損傷を受け、8-ヒドロキシデオキシグアノシン(以下、8-OHdG) が生成します。この8-OHdGはDNAが修復される段階で細胞外に排除され、尿中に排泄されることが知られています。8-OHdGは比較的安定な化合物で、速やかに生体外(尿)に排泄されることから、酸化ストレスのマーカーとして利用されています。HPLC-ECD(電気化学検出器)、ELISAなどの測定法がありますが、当社ではELISAより選択性の高いLC-MS/MSを用いた尿中の8-OHdGの定量分析を実施しています。

LC-MS/MS

分析法

LC/MS/MS装置 AB SCIEX QTRAP® 5500LC-MS/MS

  • 装置:AB SCIEX製QTRAP5500
  • イオン化法:ESI ポジティブ
  • モード:MRM
尿中8-OHdGのMRMクロマトグラム
尿中8-OHdGのMRMクロマトグラム
尿中8-OHdGのHPLC-ECDクロマトグラム
尿中8-OHdGのHPLC-ECDクロマトグラム
化合物名検出限界定量下限
8-OHdG0.72

尿中濃度:ng/mL

ヒト尿中の8-OHdG定量結果(ng/mL)

試料8-OHdG
ヒト尿12.9