加熱脱着ガスクロマトグラフ質量分析装置
Automatic Thermal Desorption - Gas Chromatograph / Mass Spectrometer(ATD-GC/MS)
- 装置名
- TD島津製作所製TD-30
GC/MS島津製作所製QP-2020NX
- 装置の仕様
- チューブデソープ温度:室温+15℃〜430℃
- トラップデソープ温度:0℃〜350℃
- トラップ冷却温度:室温-50℃〜80℃
- トランスファーライン温度:室温+15℃〜350℃
原理
試料ガスを捕集管に採取します。この捕集管に不活性ガスを流して水分を除去した後、捕集管を加熱して揮発性成分を脱着します。脱着した成分を二次捕集管(トラップ)にコールドトラップし、二次捕集管を急速に加熱して揮発性成分をGCカラムに導入し分析します。
主な分析用途
- 大気中の揮発性有機化合物の分析
- 悪臭分析
- 室内環境測定 TVOC(総揮発性有機化合物)分析
- 排ガスの定性分析
- 加熱脱着法による材料分析
特徴
試料ガスを濃縮して分析することができるため、大気中の揮発性有機化合物等をppbオ−ダ−まで分析する事ができます。
キャニスター法と同様に、環境省有害大気汚染物質測定方法マニュアルに、固体吸着-加熱脱着-ガスクロマトグラフ質量分析法が採用されています。