発生ガス濃縮装置は、ガラス製マイクロチャンバー、オーブン、ガス捕集管により構成されます。数cmサイズの試料全体から発生するガス成分の定性・定量分析を行うことができ、各種工業製品から放散される成分の確認や、シリコンウエハ等の表面に付着している汚染成分の確認などに威力を発揮します。
試料をマイクロチャンバー内に設置した後、不活性ガス雰囲気中で試料を加熱し、発生したガスを捕集管に捕集します。その後、加熱脱着(ATD)-GC/MS測定により、捕集管に濃縮された発生ガス成分の定性・定量分析を行います。マイクロチャンバーは、試料のサイズおよび加熱条件にあわせて使い分けます。
図1 マイクロチャンバーでのサンプリングイメージ図