分析装置紹介

全自動大気濃縮-ガスクロマトグラフ/質量分析装置Preconcentrator-Gas Chromatograph / Mas Spectrometer

装置名
  • ①全自動濃縮装置
    • オートサンプラー:Entech製 7016D
    • 濃縮装置:Entech製 7200
  • ②GC/MS
    • GC:Agilent Technologies製 8890
    • MS:Agilent Technologies製 5977B
装置の仕様
  • 試料ポート16
  • Silconite 不活性化配管
  • 3ステージ濃縮法
  • 質量範囲:1.6〜1050u
  • スキャンスピード:最大12,500u/sec
  • 感度:EIスキャン(S/N) 1,500:1(OFN1pg)

原理

減圧ステンレス容器(キャニスター)に大気を吸引採取し、容器内の圧力を調整します。圧力調整後、濃縮装置に接続しパージ&トラップによる低温濃縮法により、大気中の揮発性有機化合物(VOC)をガスクロマトグラフへ導入して質量分析する装置です。

特徴

環境省の有害大気汚染物質測定方法マニュアルとして、容器(キャニスター)採取-GC/MS分析法が採用されています。キャニスター法は現場でサンプリングポンプ等の動力源を必要とせず、簡単に長時間(24時間)大気を捕集する事ができます。本装置は、Microscale Purge方式により低温濃縮時に問題となる二酸化炭素と水分の除去を効率的に行う事ができ、ppb〜pptレベルでVOCを分析する事ができます。又サンプルラインをフューズドシリカ不活性処理する事により極性物質の吸着が飛躍的に低減し、極性物質の高感度分析も可能です。