亜酸化窒素は、二酸化窒素の約300倍の温室効果ガスになり、京都議定書に二酸化炭素、メタン等と同じく排出規制が規定されています。
亜酸化窒素濃度計は、非分散赤外線吸収法にて分析を行う濃度計です。
非分散赤外線吸収法とは、異なった原子から構成される分子は特定の波長域の赤外線を吸収し、圧力一定のガス体では濃度に対応した赤外吸収を示すことを利用した分析方法です。
亜酸化窒素の赤外吸収域は、一酸化炭素と重なる部分があるため、一酸化炭素が共存すると正の誤差が発生する可能性があります。そこで、分析計導入前に触媒ユニットを通し一酸化炭素を二酸化炭素に変換して測定を行います。
スパン校正後、サンプルを接続し分析を開始すると1分程度で結果が分かります。
また、本体にアナログ信号ケーブルを接続し、連続的に排ガスを流すと連続チャートの採取ができ、時間変動を確認することが可能です。