分析事例

酸化プロピレン作業環境測定

酸化プロピレンとは

酸化プロピレン(propylene oxide)は、化学式C3H6Oで表され、プロピレンオキサイド、プロピレンオキシド、1,2-エポキシプロパン、メチルオキシランとも呼ばれています。ポリエステル、ポリウレタンなど各種化成品の原料として使用されています。皮膚腐食性、刺激性だけでなく、生殖毒性があり、人体に対する発ガン性も疑われています。

酸化プロピレン作業環境測定のご案内

労働安全衛生法施行令および特定化学物質障害予防規則等の一部改正(※1)(平成23年4月1日施行)作業環境測定基準、作業環境評価基準その他の関係告示の改正(平成23年4月1日適用)により、酸化プロピレンは特定化学物質の特定第2類物質に追加されました。これにより、酸化プロピレン等を製造し、又は取り扱う屋内作業場については、平成24年4月1日以降、6ヶ月以内ごとに1回の、定期的な作業環境測定の実施が義務付けられました。(酸化プロピレンの作業環境測定は作業環境測定士が行わなければなりません。)
酸化プロピレン管理濃度:2ppm

(※1)厚生労働省ホームページ「労働基準情報」

作業環境測定の流れ

作業環境測定基準に従い下記の流れで行います。

作業環境測定の流れ

サンプリング 固体捕集
サンプリング 固体捕集
GC/MS分析
GC/MS分析