MALDI/MS(マトリックス支援レーザー脱離イオン化質量分析計)は合成高分子や生体高分子の質量を把握し、分子量情報のほかに化合物やその部分構造の組成式を求めることに使用されていましたが、近年イメージング機能を有する装置が開発されました。イメージング質量分析法により有機化合物の分布情報が得られることになり、医薬分野で代謝物、機能性物質の生体内での分布解析等、化学工業分野で部材の不良劣化解析等に適用され、急速にその利用分野が拡大しています。ここではイメージング質量分析についてご紹介します。
MALDI-TOFMS 装置:
Bruker Dalitonics製 ultrafleXtreme
機種 | ultrafleXtreme |
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レーザー | YAG2000Hz |
空間分解能 | 10μm |
MS分解能 | 40,000(70,000 @m/z3150) |
MS感度 | 250amol (S/N 200) |
MS精度(内部標準/外部標準) | 1.5ppm, 5ppm |
MS/MS分解能 | 4,500 |
MS質量範囲 | <500,000 |
図1 MALDI/MSのイオン化イメージ
マウス腎臓から検出された成分をマッピングすることで、図のようなイメージング像が得られました。