原子吸光光度計Atomic Absorption Photometer(AA)
- 装置名
- (株)日立ハイテクサイエンス製 ZA3000
- 装置の仕様
- 分析方法:フレーム(水素化物発生法使用可能)、
グラファイトファーネス
測定モード:原子吸光および炎光
測光方法:ダブルビーム方式(偏光ゼーマン法)
原理
試料を加熱すると原子は基底状態に解離し原子蒸気層を生成します。そこへ目的元素の励起波長に相当する特定波長の光を照射すると、外殻電子が光を吸収し励起します。この吸収された光を吸光度として算出します。
- フレーム原子化法
- 溶液状態の試料をフレーム中に噴霧して原子化します。塩や酸化物の解離エネルギーが大きい元素の場合は高温フレームを用いる必要があります。一方温度が高くなるほど熱エネルギーにより励起、イオン化される原子の割合が大きくなり、基底状態の原子の割合が減少するため感度は低下します。そのため、元素に応じて適切な燃料ガスと助燃ガスの組み合わせを選ぶ必要があります。
特徴
ホロカソードランプを使用する事により70余種に渡る元素の測定が可能です。
(希ガス、ハロゲン、C、H、N、O、P、S等は除きます)
原子吸光原理の図