分析装置紹介

マルチショット・パイロライザー

熱分解装置 装置名
FRONTIER LAB製 EGA/PY-3030D
装置の仕様
  • 温度制御範囲 室温+10℃〜1050℃
  • 試料加熱雰囲気 ヘリウム
GC 装置名
Agilent Technologies製 7890A
MS 装置名
JEOL製 JMS-T100GCv
装置の仕様
イオン化法 EI法、FI法

マルチショット・パイロライザーとGC/TOFMSを組み合わせることで熱分解成生物の精密質量測定を行うことができます。これにより、測定試料の化学構造や組成を詳細に解析することができます。加えて、本装置では発生ガス分析や高分子材料などのキャラクタリゼーションをすることも可能です。通常、何ら前処理をせずに、0.1mg程度の試料量で測定することができます。マルチショット・パイロライザーは次の4つの方法で分析することができます。

分析法内容
シングルショット分析(Py-GC/MS)法試料を高温の熱分解炉に導入して熱分解させ、熱分解生成物を瞬時にGC分離カラムに導入し分析する手法。
ダブルショット分析(TD/Py-GC/MS)法試料を二段階で分析する手法。
STEP1 試料中の揮発成分を熱脱着(TD)-GC/MS法で分析。
STEP2 残渣のポリマー分をPy-GC/MS法で分析。
発生ガス分析(EGA-MS)法注入口と検出器間を不活性金属キャピラリーチューブで直結し、試料の昇温加熱による発生ガスをリアルタイムでモニターする分析手法。
ハートカット分析(EGA-GC/MS)法EGAサーモグラム中の任意の温度画分で発生するガスを選択的に分離カラムに導入し、GC/MS分析を行う手法。