分析装置紹介

クライオプローブ付き 核磁気共鳴分析装置Nuclear Magnetic Resonance Spectrometer (NMR) with cryoprobe

Bruker社製AVANCE NEO 700

装置名
Bruker社製AVANCE NEO 700
装置の仕様
1H共鳴周波数:700MHz
プローブ:5mmφクライオプローブ*1
測定核:1H、13C
感度:1H≧3500、13C≧3400
測定温度:0~150℃

Bruker社製 AVANCE NEO 700に取り付けられたクライオプローブはノイズを大幅に低減することで高感度化されています。同社製の室温5mmφBBOプローブを備えた600MHz NMRと比べ、本構成の装置の1H 、13CのS/N比はそれぞれ約4倍、約10倍になります。そのため、高感度を要する微量試料の測定や特殊な測定(例えば13C-13C INADEQUATE等)に有効です。
クライオプローブ付きBruker社製 AVANCE NEO 700を用いて測定した分子量約1400の環状ペプチド(14mg (=0.01mmol) / mL、積算回数512回)の13C NMRスペクトルを図1に示します。わずか30分の積算でS/N比50(10 ppm付近のピーク)のスペクトルが得られました。

環状ペプチド(分子量約1400)の13CNMRスペクトル

図1 環状ペプチド(分子量約1400)の13C NMRスペクトル

*1)クライオプローブはBruker Corporationの商標です。