近年、太陽電池は二酸化炭素を発生しない再生可能エネルギーとして注目を浴びています。その中で一番普及の進んでいるSi多結晶太陽電池の構造解析をクロスセクションポリッシャー(CP)、走査電子顕微鏡(SEM)、集束イオンビーム(FIB)、走査透過電子顕微鏡(STEM)等を用いて行ないました。
図1.形態観察結果
太陽電池表面には電極の他に2層の膜があることが分かりました。
図2.EDX元素分析結果
エネルギー分散型X線分光法(EDX)で元素分析を行うことでドーパントとしてリン(P)が使用されていることがわかりました。
図3.EDXマッピング結果
パッシベーション及び反射防止膜がSiO、SiNであることが分かりました。また、ドーパント領域が明瞭に確認されました。
図4.EELS分析結果
電子エネルギー損失分光(EELS)分析を行なうことで、Siの化学結合状態の違いが分かりました。